(1) ベクトルは絶対値(矢の長さ)と偏角(傾き)で表す
方向と大きさをもつベクトルは矢印で表現されるが、ベクトルの方向は空間的に考えると無数にあることになる。そこでそのベクトルを含む平面上(例えば、紙面に書かれるベクトルは同一平面上にあるといえる)で扱えば、ベクトルの位置や向きをはっきりさせることができる。したがって、第1図のように基準ベクトルに対して偏角によって、ベクトルの方向を表している。この場合、 の文字の上に「・」が付いているが、これはドット と読み、ベクトル記号を示し、その大きさは(絶対値)は と書く。また、偏角は基準ベクトルから反時計方向に測った角度を正(+)とし、時計方向に測った角度を負(−)として扱うことにしている。
(2) ベクトルは平行移動できる
第2図のように同一平面上にある、いろいろな向きのベクトルは平行移動できる。(3) ベクトルの和も差も対角線がねらいどころ
ベクトルの和を求め方(第3図)ベクトルの差の求め方(第4図)